授業概要 |
目的:理工系学生が最初に学習する数学教科の一つに線形代数学が挙げられ
る。ここでは線形代数学の前半をなす行列と行列式を学習し、それらの十分な
計算力を養い、2年次前期の数学 II(線形代数学の後半)につなげることを目
的とする。
内容:高校で 2X 2行列を習うが、ここでは一般の n X n 行列を定義し、
行列の演算に習熟する。更に正方行列に関する行列式を定義し、それらの
性質を学び、行列式の計算力をつける。また、逆行列の概念を導入し、
連立1次方程式の解法に応用する。
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授業計画 |
以下の項目に沿って授業を行い、各項目平均2週を考えている。
1。行列の定義
2。行列の演算及びそれらに関する法則
3。正方行列及び逆行列 (可換、零因子)
4。行列のブロック分割
5。行列式の定義(置換、互換、符号)
6。行列式の性質
7。余因数展開
8。行列式の計算
9。Cramer の公式
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
寺田文行, 線形代数 贈訂版,サイエンス社, 1, 300 円
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参考書 |
内田伏一他, 線形代数入門, 裳華房, 1900 円
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履修にあたっての留意点 |
数学は積み重ねの学問であり、行列と行列式はその一つの出発点でもある。
したがって、大変重要な講義であり、自分は学問をするんだという心構えで
講義に臨まなくてはならない。
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