授業概要 |
高等学校で物理を学ばなかった学生を対象として、工学部の専門基礎科目の物理学 I、 II、 III を学ぶために必要な、物理学の基礎知識や概念を解説する。
内容は、物理 I は履修したものとして、高校「物理」の主要部分を扱っている。
工学部の学生として、物理の知識を自由に使いこなせるようにとの配慮から、色々な法則を学ぶ度に、それらが応用されている身近な装置や器具に付いて言及する。
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授業計画 |
第1〜4週 力学
運動の法則、運動量と力積、仕事とエネルギー、エネルギー保存則、色々な運動(等速円運動、単振動、剛体の回転運動、放物運動)
第5〜8週 熱力学
熱と比熱、理想気体の状態方程式(等温、等圧、断熱変化)、分子運動論的考察、熱力学第1、第2法則(永久機関)
第9〜10週 波と光
波動の種類と性質、干渉、反射、回折、ドップラー効果、光のスペクトル、偏光
第11〜13週 電気と磁気
静電気と磁気に関するクーロンの法則、コンデンサー、直流回路、電流のつくる磁界、ローレンツ力、電磁誘導、交流回路、電磁波
第14〜15週 原子構造
電子の発見、原子構造、X線
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
プリント
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参考書 |
近角聰信、 物理 IB・II、 文英堂、 1950円
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履修にあたっての留意点 |
諸現象の物理的な意味、および実験に用いた装置の構造や動作原理を理解すること。
公式とその論理的展開の物理的な意味を言葉で記述できるようにすること。
これらを繰り返し練習して、暗記するように努力すること。
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授業の目標・ねらい |
高等学校で物理を学んでこなかった学生の物理学的能力を、学んできた学生の能力まで、専門基礎の授業が始まる前に引き上げることを目的とする。
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