授業概要 |
工学基礎の立場から、電磁気学の基本的な骨格を平易に解説する。
始めに、静電気に関するクーロンの法則、ガウスの法則、静電ポテンシャル、誘電体等の基礎知識を解説する。
次に、電流に関するオームの法則、キルヒホフの法則、電気伝導の電子論、電池の起電力について解説する。
更に、磁場に関するアンペールの法則や電磁誘導に関するファラデーの法則、インダクタンスとLR、LC回路および磁性体について解説する。
最後に、マックスウェル方程式を導き、それによって電磁波に関する諸性質を解説する。
使用する数学的計算の微分、偏微分、積分とベクトル解析学については、その物理的意味を見失う事の無い様に特に注意して解説する。
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授業計画 |
第1ー5週
クーロンの法則、電場、ガウスの法則、静電ポテンシャル、電気双極子
コンデンサー、キャパシタンスの計算
電束密度と電場のエネルギー
第6ー7週
電気回路:オームの法則とキルヒホフの法則
電池
第8ー15週
磁場:磁束密度、ローレンツ力
ビオ・サバールの法則
アンペールの法則
ファラデーの法則
ガウスの法則
マクスウェル方程式:積分形、微分形
電磁波
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
松平升 他、 教養理工 物理学 II、 培風館、 1751円
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参考書 |
小出昭一郎、 物理学(改訂版)、 裳華房、 1957円
阿部龍蔵・川村清、 物理学、 サイエンス社、 1750円
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履修にあたっての留意点 |
諸現象の物理学的な意味を理解するように努めること。
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授業の目標・ねらい |
物理学の基礎を学ぶことによって、工学部学生として必要な諸現象を正しく理解する力、新しいものを創造する力を身に付ける。
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