授業概要 |
物質は、その物質の性質を生かして、種々の用途に用いられている。これらには、
例えば、強度が著しく強い物質、元の形をいつまでも記憶している物質、電気をよく
通す物質、色鮮やかで退色しにくい材料、風や水や薬品などに強くいつまでも変わら
ない材料、など様々な物質がある。これらの物質の示す性質は、その原因がその構造
によることもあり、また、原子あるいは分子どうしの結合の仕方に、その本質がある
こともある。これらのことは、化学の立場からよく説明できることが多い。
この講義では、物質の性質や構造なでを理解するための化学の基礎事項と、電気化
学の基礎を扱う。
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授業計画 |
内容、進行は概ね次のように行う。
1 原子、分子の構造 9 分子軌道法による結合の取り扱い
2 物質の構造 10 化学結合とエネルギーバンドモデ
ル
3 分子の中での結合と分子間の結合 11 酸化還元反応
4 金属と結晶 12 電気エネルギーと化学エネルギー
5 酸と塩基 13 電池
6 触媒と生体中での酵素 14 電気分解
7 電子伝導物質 15 光エネルギーの化学エネルギーへ
8 半導体と化学結合 の転換
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
荻野和子、 一般化学、 裳華房、2000円(1995)
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参考書 |
授業中に紹介する。
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履修にあたっての留意点 |
授業では、テキストにないことも話題になるのでノートはよくとること。
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