授業概要 |
量子力学と化学結合論、分子軌道、混成軌道と有機化合物の構造、共鳴の考え方な
どを説明し、それに基づいて、アルカン、シクロアルカン、アルケン、アルキン、
ハロゲン化物、アルコールおよびエーテルの各種反応の機構について説明する。
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授業計画 |
第 1−3 週 原子、分子と量子力学、原子軌道と分子軌道、化学結合、イオン
結合、共有結合、
混成軌道と有機化合物の形、共鳴の考え方、原子の電気陰性度、
結合の分極と
分子の極性。
第 4,5 週 有機化合物と官能基、アルカン、有機化合物の命名法、結合の回
転と立体配座、
シクロアルカン、環のひずみエネルギー、アルカンの化学反応。
第 6 週 立体化学、構造異性体、立体異性体、キラル分子、エナンチマー
、ジアステレオ
マー、光学活性、ラセミ体、光学分割。
第 7−9 週 共有結合のヘテロリシスとイオン反応、ハロゲン化アルキルの求
核置換反応、
SN1反応と遷移状態、SN2反応と炭素陽イオン、脱離反応。
第10,11週 アルケンの合成、炭素陽イオンの安定性、アルケンの付加反応、
付加の配向性
(Mrkovnikov則)、アルキンの反応。
第12,13週 アルコールの合成、アルコールの脱水、アルコールの酸化、多価
アルコール、
エーテルの合成と反応、クラウンエーテル。
第14,15週 共有結合のホモリシスとラジカル反応、アルカンのハロゲン化
、ラジカル連鎖
反応、アルケンへのラジカル付加反応、ラジカル重合と高分子合成。
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
T.W.G.Solomons,ソロモンの新有機化学 上,広川書店,7,000円
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参考書 |
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履修にあたっての留意点 |
テキスト中講義時間の都合で省略したところは自習する。演習は理解を深めるのに非
常に役立つ。
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