工学部

授業科目名:
粘弾性体力学
(英語名): Polymer Viscoelasticity
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 瀧本 淳一(TAKIMOTO Junichi)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 510110

授業概要

 高分子液体は他の物質にはない興味深い粘弾性を示す。本講義では その粘弾性の測定法・解析法および分子論的解釈について説明し、 高分子材料の評価・成形および応用の基礎とする。
 講義においては測定例を多く示し、高分子レオロジーの具体的・直 感的な理解を目指す。

授業計画

第1週 レオロジーとは?
第2--5週 線形粘弾性の基礎
       静的および動的粘弾性測定法
       ボルツマンの重畳原理と粘弾性関数の相互関係
       マックスウェル模型
第6--9週 高分子液体の線形粘弾性
       測定法
       時間-温度換算則
       緩和時間と緩和スペクトル
       粘弾性関数の特徴と分子量依存性
第10--11週 せん断粘度とその非線形性
       測定法
       ゼロせん断粘度とその分子量依存性
       非ニュートン粘度
       法線応力効果
第12--13週 伸長粘度とその非線形性
       測定法
       伸長粘度の非線形性
第14--15週 高分子ダイナミックス
       ゴム弾性
       管モデル

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

日本レオロジー学会編、講座・レオロジー、高分子刊行会、4,000円

参考書

授業の目標・ねらい

高分子レオロジーの理解において中心となる概念は緩和時間と その分布(緩和スペクトル)である。高分子がどのような緩和 時間を持ちそれがどのような分子運動に対応するか、 温度や分子量により緩和時間がどう変化しそれが種々の 実験結果にどう現れるかを理解することを目標とする。

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