授業概要 |
高分子は金属材料などと比較すると溶融温度が低いので、溶融や型による成形が容
易で、しかも寸法の精度や表面の仕上がりが優れている製品が簡単に得られ、短時間
で大量の加工ができるため生産性が高いという優れた特徴がある。また、加工方法も
多様で各種の方法があり、材料の付加価値を高めることができる.このような高分子
成形加工の基礎として、前半では高分子の流動、輸送理論と状態変化について説明し
、続いて後半では主な加工方法と加工機械の原理と実際について説明する。
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授業計画 |
第1週 加工技術の目的と種類、成形材料の性質
第2週 高分子の流動の基礎(1)
第3週 高分子の流動の基礎(2)
第4週 高分子の状態変化
第5週 固体輸送と溶融体輸送
第6週 加熱と冷却
第7週 前処理と混合・混練、粉砕
第8週 圧縮成形
第9週 射出成形と金型(1)
第10週 射出成形と金型(2)
第11週 押出成形
第12週 中空成形
第13週 その他の熱成形
第14週 2次加工
第15週 まとめ
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
プリントを配付する
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参考書 |
山口章三郎、 プラスチックの成形加工、実教出版社、3、325円(1977)
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履修にあたっての留意点 |
高分子物理学概論を必ず履修しておくこと
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授業の目標・ねらい |
材料は加工されて初めて工業的に有用となること、加工による付加価値が高まること
を理解し、高分子の加工のための基本的な知識を身に付けることを目標とする。
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学生へのメッセージ等 |
自分の身のまわりの高分子(プラスチック)製品がどのようにしてできたのかをとき
どき考えて見ること
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