授業概要 |
化学は,物理化学,分析化学,無機化学,有機化学の4つに分類される.
前者2つは,いわゆる規則や法則が対象であり,方法論の創製が重要な分野である.
一方,後者2つは物質が対象である.しかし,無機化学は,炭素・水素・酸素などの
数種類の元素の組み合わせからなる化合物を取り扱う有機化学と違って,100以上
の元素の化学である.また,イオン結合,共有結合,金属結合,配位結合など結合の
種類も多く,その結果,無機化合物はいろいろな性質を示すことになる.
無機化学を学ぶ者は,無機化学の体系化の柱は周期表にあることを認識すべきであ
る.物質に関する知識は,その構成元素のそれぞれの周期表の位置を常に頭において,
その近接する元素の性質との関連で理解する必要がある.
本講義では,無機化学一般の基礎的事項を取り扱う.
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授業計画 |
第1週 元素と原子
第2週 原子の電子配置
第3週 周期律
第4--5週 元素の諸特性と周期表
第6週 核化学
第7週 イオン結合と共有結合
第8週 原子価と酸化数
第9週 単体
第10週 水素の化合物
第11週 ハロゲン化物
第12週 酸化物,水素化物
第13週 オキソ酸,酸と塩基
第14週 カルコゲン化物,窒化物
第15週 炭化物,ホウ化物
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
木田 茂夫,無機化学(改訂版),裳華房,2472 円
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参考書 |
斎藤一夫,無機化合物,裳華房,
井口洋夫,元素と周期律,裳華房
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履修にあたっての留意点 |
周期表,元素記号,元素名などの基礎事項を修得していることが望ましい.
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その他 |
担当教官は,他に,松木 健三 (MATSUKI Kenzo)および菅原 陸郎
(SUGAWARA Michio)である.
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