授業概要 |
有機化学Iに引き続いて有機化学の基礎を各章の項目に従って講義する.有機
分子に対して新しい見方を必要とする立体異性,反応メカニズムの基本となる置
換反応と脱離反応については特に重要であり時間をかけて講義をする. 5章の立
体異性は,有機分子の中に立体異性の分子が存在することを理解するためにその基
本となる考え方,分類,表示法,光学分割等について解説する. 6章の有機ハロ
ゲン化合物は多くの反応の原料化合物として利用されることの多い基本化合物である.
置換反応と脱離反応について有機ハロゲン化合物を出発物質として解説する. 7章は
OH基およびSH基を持った化合物について,命名法,物性,反応性を解説し,工業原料
としての利用面についても触れる.
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授業計画 |
第1--5週 5章 立体異性
第6--9週 6章 有機ハロゲン化合物: 置換反応と脱離反応
第10--12週 7章 アルコール,フェノール,チオール
第13--15週 8章 エーテルとエポキシ
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
H.ハート,基礎有機化学・改訂版,培風館,4017円
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参考書 |
R.T.モリソン・R.N.ボイド,モリソン・ボイド有機化学(上・中・下),東京化学同人,
上:5600円・中:5600円・下:5400円
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履修にあたっての留意点 |
他に有機化学I・有機化学IIIを学習してはじめて基礎有機化学として完成する科目である
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