工学部

授業科目名:
物理化学I
(英語名): Physical Chemistry I
対象学年:
2年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 勝山 哲雄(KATSUYAMA Tetsuo)
會田 忠弘(AITA Tadahiro)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 510530

授業概要

 化学の理論を扱う分野の一つに物理化学がある。この学問は、化学の中の現象や法 則を、フィジィカルな立場で扱うもので、化学のどの分野にも関係している。この学 問は、熱力学、統計力学、量子力学を基礎理論にして体系づけられたもので、幅広い 学問領域を有している。
 物理化学Iでは、最初に熱力学を初歩から学び、化学熱力学の基礎を確立する。次 に、これに基づいて、熱化学、化学平衡、化学エネルギーの電気エネルギーへの変換 、化学反応の変化の方向と速度、等を考える。この科目は、抽象的な所があるので、 少し理解しにくいかも知れない。教科書、ノートを何度も読んで、よく考えることが この科目をマスターするコツである。

授業計画

 概ね次のような順番で15週行う。
  1 熱力学の基本的な定義
  2 熱力学の基礎的な事項
  3 内部エネルギーとエンタルピー
  4 熱化学
  5 熱力学第2法則とエントロピー
  6 エントロピーの変化
  7 自由エネルギーと化学平衡
  8 ギブス自由エネルギーの変化
  9 部分モル量と化学ポテンシャル
 10 ギブス自由エネルギーと電気的仕事
 11 化学電池と標準電極電位
 12 電極反応に関する問題
 13 反応速度と速度定数
 14 反応の速さと温度
 15 平衡論と速度論の接点

成績評価の方法

 筆記試験およびレポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

 井上勝也、 現代物理化学序説、 培風館、 2600円(1995)

参考書

 授業中に紹介する。

履修にあたっての留意点

 講義の前半が理解できないと、後半部分の理解が難しくなる。

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