授業概要 |
物質の化学的あるいは物理的変化に対して一般的法則を与える物理化学は,化学の基
礎理論である。ここでは,その物理化学の範疇の中から,物質の取り得る3つの形態す
なわち気体,固体および液体のそれぞれの性質や構造,さらにその状態変化や相平衡に
ついて学び,物質に対する理解を深めるのが目的である。
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授業計画 |
第1--5週 気体の性質−気体分子運動論,理想気体の状態方程式,実在気体の性質,
実在気体方程式,気体分子の統計理論,分子の平均自由行程
第6--10週 固体状態−Bragg式,X線回折法,結晶の構造および分類,Miller指数,
結晶の不完全性,格子欠陥,固体の表面,Langmuirの理論,BET理論
第11--15週 液体状態−液体の構造,液体の性質,表面張力や粘性,液体の界面,
平衡に関する一般則−相転移,相律,化学平衡
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
井上 勝也,現代物理化学序説(改訂版),培風館,3,200円(1994)
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参考書 |
W.J.Moore(藤代亮一訳),ムーア物理化学(上・下),東京化学同人,各3,700円
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履修にあたっての留意点 |
物理化学Iを履修していることが望ましい。また,同学期開講の物理化学演習も併せて
受講し,理解を深めるように努めることが望ましい。
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