工学部

授業科目名:
熱移動
(英語名): Heat Transfer
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 今野 宏卓(KONNO Hirotaka)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 510670

授業概要

 化学反応を適当に進行させるためには原料を適当な温度にすることが必要である。 また化学反応は発熱や吸熱を伴うから反応を適当に行うには発生熱を除去しまたは熱 を補給することが必要となる。さらに蒸発、蒸留、乾燥等の操作にも熱移動が絶対必 要である。
 熱の移動は伝導、対流、放射の三つの機構に分けられるので、各々について説明を 加え、移動熱量の計算を行う。

授業計画

序 論 熱とは何か?、伝導伝熱、対流伝熱、放射伝熱
第一章 温度およびその測定法
第二章 熱および蒸気:熱容量、比熱、分子熱、気体の状態、内部エネルギー、
    エンタルピ、エントロピ、水の蒸発、臨界温度、臨界圧力、蒸気表
第三章 伝熱の基礎事項:熱伝導の基礎式(フーリエの式)、多相壁の熱伝導、
    円管壁の熱伝導、熱伝達の基礎式、熱貫流率
第四章 非定常熱伝導:非定常熱伝導の一般式、温度伝導度、境界条件と初期条件、
    平板の非定常熱伝導、線図による熱伝導問題の解
第五章 熱伝達:境界層の概念、伝熱に関する無次元数、熱伝達率の実験式
第六章 放射伝熱:完全黒体の放射、灰色体の放射、キルヒホッフの法則、
    ランバートの法則、伝熱量、形態係数、気体放射、輝炎放射
第七章 熱交換器:汚れ係数、対数平均温度差、二重管式熱交換器の基本計算
第八章 沸騰伝熱

成績評価の方法

筆記試験および演習等の結果を総合し成績を決定する。

テキスト

プリントを配布

参考書

甲藤 好郎、伝熱概論、養賢堂、4120円

履修にあたっての留意点

「流体輸送」を履修することが望ましい。

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