工学部

授業科目名:
反応装置工学
(英語名): Chemical Reactor Design
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 佐藤 志美雄(SATO Shimio)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 510695

授業概要

 本講義は前期の反応速度論との姉妹講義で、後半の反応装置(器)の設計について 次の5章に渡って勉強する。

授業計画

 第1週--3週  反応装置設計の基礎式:化学工業装置の設計あるいはその特性解析の 常套手段は、装置回りに物質、エネルギー保存則を適用し装置特性を 表現できる式を誘導することである。本章ではこのような特性式を誘 導する基礎的方法を学ぶ。

 第4週--6週  等温反応装置の設計:常に一定の温度で反応を行わせる装置を等温反 応装置と言う。このような装置では物質保存則を適用するだけで、装 置特性式が誘導でき、それを基 にした装置設計法を学ぶ。

 第7週--9週  非等温反応装置の設計:反応進行と共に温度を変えて、あるいは装置 内部で温度に差異(温度分布)を付けて運転する場合を非等温反応装 置という。このような装置では、物質、エネルギーの両方について保 存則を適用し装置特性式を誘導する必要がある。このような場合について反応装置の設計を学ぶ。

 第10週--12週 流通式反応装置の流体混合:原料を連続的に流しながら運転する場合を 流通式反応装置と言う。このような装置では反応混合物の混じり具合( 流体混合)が、反応の進み方に影響する。そこで、このような場合に ついて反応装置の設計を学ぶ。

 第13週--15週 不均一相反応装置の設計:気体、液体、固体の内二つ以上を含む場合 あるいは混じり合わない2種以上の液体が関係する場合を不均一相反 応、それを行う装置を不均一相反応装置と言う。このような場合には そうでない場合(均一相反応)とは異なって、相間の物質移動あるい は熱移動過程が装置特性に大きく影響する。このような反応装置の設 計法について考える。

成績評価の方法

筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

橋本 健治、反応工学、培風館、2987円

参考書

久保田 宏、関沢 恒男、反応工学概論、日刊工業新聞社、1500円

履修にあたっての留意点

 化学工学基礎で物質、エネルギー収支の立て方を是非マスターしておく こと。前期の講義「反応速度論」を受講していることが望ましい。

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