工学部

授業科目名:
分散系流体操作
(英語名): Technology for Dispersed Systems
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 栗山 雅文(KURIYAMA Masafumi)
高橋 幸司(TAKAHASHI Koji)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 510705

授業概要

 化学プロセス工業では分散系の流体を取り扱う操作が頻繁に行われる。
ここでは、分散系流体の特性と輸送、混合ならびに分散について学ぶ。

授業計画

1. レオロジーの基礎:
    懸濁液や高分子溶液等いわゆる非ニュートン流体の性質の初歩を学ぶ。
   流体の力学的挙動による分類、粘性と弾性および粘弾性の基礎事項を知
   り、非ニュートン流体の工学的取扱いを学ぶ。
2. 管内二相流動の基礎:
    比較的大きな固体粒子あるいは気体が分散している液流れは二相流と
   よばれ、化学プロセスにおける連続式管型反応装置内でしばしば見受け
   られる。ここでは、この二相流の性質とその工業的応用例を学ぶ。
3. 異相系混合の基礎:
    プロセス工業で対象とする素材は何らかの混合操作を経て製品となる。
   ここでは、液体混合技術の基礎、気液・液液・固液混合の理論と実際に
   ついて学ぶ。
4. 膜分離の基礎:
    膜によりイオンのような低分子物質からタンパク質などの巨大分子お
   よびコロイド粒子、菌体などが分離濃縮される。ここでは、分散系流体
   の代表的分離法である膜分離の原理と膜処理法の特徴について学ぶ。

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

なし

参考書

なし

履修にあたっての留意点

 学習の基礎として流体輸送、熱移動ならびに物質移動を修得していることが
望ましい。

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