工学部

授業科目名:
化学工学概論 II
(英語名): Introduction to Chemical Engineering II
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義及び演習
担当教官: 長谷川 政裕(HASEGAWA Masahiro)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 (生物応用化学,応用物質工学専修コース) 510725

授業概要

 化学工学の内容から機械的分離操作と化学反応操作の分野を学ぶ。  化学工業では粉粒体を取り扱うプロセスは極めて多く,粉粒体のもつ諸特性を把握す ることは重要である。ここでは,まず粉粒体の特性およびその測定法や流体中における 粉粒体の挙動について学び,さらに相変化を伴わない分離操作,すなわち膜分離,集塵 およびろ過等について考える。
 反応工学は合理的な反応プロセスの設計および操作に関する工学であり,化学工学を 構成する重要な分野の一つである。ここでは,反応装置の設計や操作に必要な反応速度 の定義および導出法について学び,これを基に種々の反応器の設計のための基礎式を導 出する。また,これらの反応器による反応速度解析法について考える。
 

授業計画

 第1--3週 粉粒体の特性およびその挙動−粉体物性と測定法,粉体特性,粒子の運動
 
 第4--7週 機械的分離操作−膜分離,集塵,遠心分離,ろ過,分級

 第8--10週 反応工学および反応速度−化学量論,物質収支,反応速度とその測定

 第11--15週 反応器の設計−回分反応器,連続槽型反応器,管型反応器,プロセス設 計

成績評価の方法

 筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

 小島 和夫・越知 健二・加藤 昌弘・本郷  尤,入門化学工学,培風館,2,987円

参考書

 (社)日本粉体工業技術協会編,粉体工学慨論,粉体工学情報センター,2,500円
 橋本 健治,反応工学(改訂版),培風館,2,987円

履修にあたっての留意点

 化学工学基礎を履修しておくことが望ましい。また,物理化学Iにおける反応速度論を よく理解していることが望ましい。
 

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