授業概要 |
物質の化学的あるいは物理的変化に対して一般的法則を与える物理化学は、化学の
基礎理論です。
本講義は、その物理化学の範疇の中から物質の取り得る3つの形態すなわち気体、固
体および液体の
構造や性質、さらにその状態変化や相平衡などについて理解することが目的です。
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授業計画 |
第1--3週 気体の性質
理想気体の状態方程式、気体分子運動論、実在気体の性質について
概説する。
第4--6週 固体の構造および性質
結晶の構造や結晶の不完全性について概説する。また、固体および
その表面
のもつ性質を説明すると共に、固体構造の種々の解析法についても
概説する。
第7--9週 液体の構造および性質
液体の構造や性質を説明した後、表面張力や粘性および液体の界面
について
概説する。また、液晶や高分子溶液についても触れる。
第10--12週 界面化学
固ー気や固ー液界面での吸着現象、液体中の分散系およびコロイド
の性質等
について概説する。
第13--15週 平衡に関する一般則
相転移、相律、単成分および多成分の平衡について概説し、さらに
化学平衡や
酸塩基平衡についても講義する。
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
井上勝也、現代物理化学序説(改訂版)、培風館、3,200円
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参考書 |
W.J.Moore(藤代亮一訳)、ムーア物理化学(上・下)(第4版)、東京化学同人、
各3,700円
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履修にあたっての留意点 |
物理化学Iを履修していることが望ましい。
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授業の目標・ねらい |
基本概念を的確に把握し、工学的現象の理解や解析手法への一助とすることです。
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学生へのメッセージ等 |
予習と復習を忘れないで、楽しく学んで下さい。
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