工学部

授業科目名:
生物有機応用化学
(英語名): Applied Bioorganic Chemistry
対象学年:
3年Bコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 曽根 澄(SONE Tyo)
単位数:
対象学科:物質工学科 区分:専門科目・選択必修 511530

授業概要

自然界での動植物の生命維持活動、すなわち生体内の化学反応は、ほぼ中性の水溶液 中、常温、常圧のもと、酵素の働きによって高効率的に、しかも高選択的に行われて いる。酵素のこのような優れた機能やその他の生体機能を人工的に再構築し応用する 事は、化学技術の一つの大きな目標である。
 これらの生体機能を分子レベルで理解する上で必要な、有機分子の形、分子間の相 互作用について考察し、これらをもとに酵素反応と生体膜を通しての物質移動、輸送 の仕組みの概略と、それらの分子レベルでの人工的な再現と応用の試みについて述べる。

授業計画

 はじめに
1   有機分子の形
2   分子間相互作用
2・1 双極子間相互作用
2・2 水素結合
2・3 van der Walls 力
2・4 電荷移動力
2・5 疎水性相互作用
3   生体機能と分子認識
3・1 酵素反応の仕組み
3・2 酵素による分子認識機能のモデル化
3・3 生体膜を通しての物質輸送の仕組み
3・4 生体膜を通しての物質輸送のモデル化

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

なし

参考書

(著者)L.A.レーニンジャー (書名)新生化学(上)(出版社)広川書店(価格)

履修にあたっての留意点

有機化学I,II,IIIを履修している事が望ましい。

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