授業概要 |
力学はニュートンが17世紀末に三つの法則を発見して以来見事に完成された学問体系であり、工学部の専門課程で開講される材料力学、熱力学、水力学、機械力学等の専門科目を履修する前に学んでおかなければならないきわめて大事な基礎学問である。
本講義では、力学で最も多く応用される基礎数学を中心に、力学をしっかり学んでいくために必要な基本的諸事項について具体的な応用例をあげながらわかり易く解説する。
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授業計画 |
1) 機械工学と力学、力の定義と働き、力学的モデルと運動方程式
2) 運動方程式の組立て方、ニュートンの3法則、知っておきたい初等関数
3) 微分の話:微分係数、二項定理、導関数、積商の導関数
4) 合成関数の導関数、逆関数の微分、関数の展開
5) 積分の話:リーマン積分、定積分の平均値の定理、不定積分と原始関数、部分積分
6) 微分方程式とその解法:定数係数の常微分方程式、完全形、同次形、変数分離形、リニヤ
方程式
7) ベクトル解析:ベクトルの加法、減法、内積、外積、微分
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成績評価の方法 |
演習および筆記試験の結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
入江敏博、山田元、工業力学、理工学社 2781円(1995)
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参考書 |
森口繁一、初等力学、倍風館、2550円(1996)
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履修にあたっての留意点 |
授業中に生じた疑問やわからない点はそのままにしないで質問すること。
ノートはしっかりとること。私語は厳禁する。
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