授業概要 |
機械をひとことで言うと「重さのあるものが運動して仕事をするもの」と言うことができます。機械は動物のように運動源をそれ自身に持っており、それを原動機と呼びます。しかも今日の原動機の大部分は、エンジンとモ−タであり、これらは回転運動を生み出しています。ゆえに機械の運動の出発は回転運動にあり、これをどのように伝達し、他の直線運動、往復運動、空間運動にどのように変換するかは、機械の設計におけるとても重要な課題です。「回転運動を制するものが機械を制する」のです。このような背景をふまえ、本講義では、機械の回転運動の基礎をていねいにやさしく講義し、機械の回転運動の理解を深めます。
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授業計画 |
第1週 機械とは何だろう? 機械の運動源「原動機」
第2週 回転の運動学
第3週 回転はどのようにして発生するか
第4--5週 固定軸の回りに回転する質点の運動方程式および演習
第6週 回転体の運動方程式
第7--8週 慣性モ−メントおよび演習
第9週 一定のトルクをうける回転体の運動
第10--11週 トルクが変位の関数である場合の回転体の運動
一ねじり振動一 および演習
第12週 物理振子
第13--14週 回転における合成慣性力および演習
第15週 テスト
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
特定のものは使用しない。
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参考書 |
ティモシェンコ・ヤング著、渡辺茂、三浦宏文訳、応用力学(動力学編)、好学社
バ−クレ−物理学コ−ス1、今井功訳、力学(下)、丸善、2600円
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履修にあたっての留意点 |
ニュ−トンの運動の第二法則を回転に適用することが主な課題である。
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学生へのメッセージ等 |
自分で考える。試みる。失敗する。再度挑戦する。そして解決する。これを繰り返して、本物の理解力を獲得しよう。やればできる。
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