授業概要 |
流れ部門では、流体静力学、連続の式、オイラー型運動の式、ベルヌーイの式
、運動量の式、管路損失等、水力学を中心に講義する。熱部門では、第ゼロ法
則、第一法則、第二法則、理想気体の状態変化、サイクルと熱効率・成績係数、
熱と流れの関わりあい(エネルギー保存の式)等、古典熱力学の基礎を中心に講義
する。
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授業計画 |
第1週 流体の性質、実在流体のモデル化、連続体の概念、流体の粘性とせん
断応力
第2週 静止流体の圧力、絶対圧とゲージ圧、圧力の等方性、水深と圧力の関
係、静止
流体中の壁面に働く力、相対的静止の状態にある流体の圧力
第3週 定常流と非定常流、流体の運動をとらえるために用いられる概念(流体粒子
流線、経路線、流脈、流管等)と流れの可視化
第4週 一次元流れの連続の式、オイラー表示と流体粒子の加速度、オイラー
の運動
方程式
第5週 ベルヌーイの定理とその応用、小穴からの流れ、ピトー管、絞り流量
計
せきを越す流れ
第6週 運動量保存則の流れに対する適用とその応用、管に働く力、急拡大管
に
おける損失、噴流が作用する力
第7週 層流と乱流、管摩擦係数の定義、円管内の圧力損失、円管以外の断面
をもつ
管の圧力損失、管路の諸損失、試験
第8週 温度と熱、熱平衡と第ゼロ法則、内部エネルギー、エンタルピー、熱
量
第9--10週 理想気体の性質と状態変化、比熱、比熱比
第11週 エネルギー保存と第一法則、絶対仕事と工業仕事
第12週 不可逆変化と第二法則、エントロピー
第13週 サイクル、熱効率と成績係数(COP)
第14週 熱と流れの関わりあい(エネルギー保存の式)、試験
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成績評価の方法 |
筆記試験およびレポートの結果を総合して判定する。
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テキスト |
原田 幸夫、流体の力学、槙書店、2,266円(1992)
小林 清志、工業熱力学、理工学社、2,678円(1990)
須藤 浩三ほか、流体の力学、コロナ社、3,605円(1994)
斎藤 武ほか、工業熱力学通論 第2版、日刊工業、2,580円(1993)
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参考書 |
森 康夫・一色 尚次・河田 治男、熱力学概論、養賢堂、3,700円(1986)
日野 幹雄、流体力学、朝倉書店、7,107円(1992)
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履修にあたっての留意点 |
熱と流れの力学演習(520040)と関連させつつ講義するので、必ず両方の科目を
セットで受講すること。
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