授業科目名：

対象学年：

開講学期：

開講形態：

　熱と流れの力学で学んだ熱力学の第一、第二法則を復習するとともに、エント ロピの理解を深める。さらに不完全気体（蒸気）の性質や流れと熱のかかわり、 気体の流動、各種熱サイクル等に関する基礎知識について講義する。

　第1週　第一法則とエネルギ保存、エネルギの尺度としてのエントロピ
　第2週　第二法則、不可逆性の尺度としてのエントロピ、エントロピ増大の原 理と
　　　　　クロジュースの積分
　第3週　有効エネルギと無効エネルギ、最大仕事とエクセルギ、自由エネルギ と
　　　　　自由エンタルピ
　第4週　相平衡と蒸気の性質、ファン・デル・ワールスの式、対応状態原理
　第5週　クラペイロン・クロジュースの式、クォリティ（乾き度）
　第6--7週　連続の式、運動の式、運動量の式、ベルヌーイの式、全エネルギ保存の式
　第8週　断熱効率とポリトロープ効率（第二法則効率）
　第9週　臨界流、タービン内の流動
　第10--11週　内燃機関
　第12週　ガスタービンとジェット機関
　第13週　蒸気原動機
　第14週　冷凍機と冷房
　第15週　総括

　筆記試験およびレポートの結果を総合し成績を決定する。

　小林 清志、工業熱力学、理工学社、2,678円(1990)

　平山 直道・荒木 良一郎、例題で学ぶ熱力学、丸善、2,884円(1991)
　森 康夫・一色 尚次・河田 治男、熱力学概論、養賢堂、3,700円(1986)

　熱と流れの力学(520045)を受講し、熱力学の第一、第二法則や完全気体の状態変化等について一通り理解していることを前提としている。