授業概要 |
材料に見られるいろいろな巨視的(マクロな)現象や性質を,材料の微視的(ミクロな)構成要素(たとえば原子,電子等)の挙動から説明しようとする分野の学問です.本講義では材料を原子あるいは結晶の集合体として捉え,材料が示す特性や挙動を微細構造との関連において理解し,取り扱います.他の材料及び材料関連科目への導入科目としての立場から,実験的事実よりも原理的概念の説明に重点を置きます.単なる既存材料の理解だけでなく新材料の開発にも役立つ基礎知識の習得を目的にしています.
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授業計画 |
第1〜2週 材料の微視的構造
第3〜4週 結晶学の基礎
第5〜6週 格子欠陥と材料特性
第7〜9週 材料の強度特性
第10〜12週 平行状態図の基礎
第13〜15週 微構造解析
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
柳沢 平・吉田総仁 材料科学の基礎 共立出版 2575円(1995)
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参考書 |
C.R.バレット・W.D.ニックス・A.S.テテルマン共著, 岡村弘之・井形直弘・堂山昌男共訳
材料科学1 ―材料の微視的構造― 培風館 2621円 (1995)
材料科学2 ―材料の強度特性― 培風館 2427円 (1995)
幸田成康 改訂 金属物理学序論 コロナ 3605円 (1996) [高学年向]
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履修にあたっての留意点 |
「工業材料」,「先端工業材料」科目と密接に関連する内容です.
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授業の目標・ねらい |
材料が示す種々の特性は,材料を構成する元素の種類,結晶構造や微視組織等
と密接に関係します.材料の本性を正しく理解し,有効活用するに有用な基礎的学理について学習します.
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