工学部

授業科目名:
材料物理学
(英語名): Physics of Materials
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 菅野 幹男 (SUGANO Mikio)
単位数:
対象学科:機械システム工学科 区分:専門科目・選択 520100B

授業概要

 材料に見られるいろいろな巨視的(マクロな)現象や性質を,材料の微視的(ミクロな)構成要素(たとえば原子,電子等)の挙動から説明しようとする分野の学問です.本講義では材料を原子あるいは結晶の集合体として捉え,材料が示す特性や挙動を微細構造との関連において理解し,取り扱います.他の材料及び材料強度関連科目への導入科目としての立場から,実験的事実よりも原理的概念の説明に重点を置きます.単なる既存材料の理解だけでなく新材料の開発にも役立つ基礎知識の習得を念頭に置いた内容構成です.

授業計画

第1〜2週   材料の微視的構造
第3〜5週  格子欠陥と材料特性
第6〜7週  結晶のミクロ塑性
第8〜9週  多結晶体の塑性変形
第10〜11週 強化の機構
第12〜13週 破壊の基礎
第14〜15週 非金属材料の機械的特性

成績評価の方法

筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

ジョン ウルフ編 永宮 健夫監訳  材料科学入門III 機械的性質 岩波書店

参考書

C.R.バレット・W.D.ニックス・A.S.テテルマン共著, 岡村弘之・井形直弘・堂山昌男共訳
材料科学2 ―材料の強度特性―  培風館 2427円 (1995)

授業の目標・ねらい

 材料が示す種々の特性は,材料を構成する元素の種類,結晶構造や微視組織等 と密接に関係します.材料の本性を正しく理解し,有効活用するに有用な基礎的学理について学習します.

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