授業概要 |
振動現象の理解に始まり、免振、除振、制振そして最近盛んな利振(振動利用)
技術に必要な振動の基礎理論を体系的に学習する。
理論解析で重要な運動方程式の誘導では
(1) ニュートンの第2法則、ダランベールの原理に基づき、要素に働く力とモーメントのつりあいか
ら求める方法
(2) 仮想仕事の原理、ハミルトンの原理を適用し、ラグランジュアンの停留条件から求める方法につ
いて学ぶ。
固有振動数と固有振動モードの解析では、運動方程式を厳密に解いて求める方法を中心に、レー
リー・リッツ法等の近似解法についても学ぶ。
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授業計画 |
1) ビデオによる振動の世界の紹介
2) 振動とその性質
3) 1自由度系の自由振動
4) 粘性減衰のある場合の強制振動と共振曲線
5) 回転軸の振れ回り運動と危険速度
6) 振動の伝達と絶縁
7) 動粘性吸振器と最適設計
8) ラグランジュの方程式
9) 運動方程式の求め方
10) 棒の縦振動
11) 棒のねじり振動
12) 棒の曲げ振動
13) レーリー・リッツ法と近似解法
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
斎藤秀雄、工業基礎振動学、養賢堂 3193円 (1995)
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参考書 |
S.P.Timoshenko 他2名、谷口・田村共訳、新版工業振動学、コロナ社 8240円
(1996)
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履修にあたっての留意点 |
授業中に生じた疑問やわからない点はそのままにしないで質問すること。
ノートはまめにとること。私語は厳禁する。
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