授業概要 |
熱移動(加熱、冷却)があったとき熱力学的状態がどのように変化するかは熱力
学の問題であるが、与えられた条件の下でどのような熱移動が起こるかを予測し
たり、希望する量の熱移動を実現する装置を設計したり、運転条件を決定したり
するのは伝熱工学の問題である。伝熱工学は伝熱現象そのものについての知識だ
けでなく、熱力学や流体力学の知識を総動員するきわめて総合的な学問である。
本科目では、熱伝導(定常、非定常)、熱伝達(層流、乱流)、沸騰および凝縮伝
熱、放射伝熱、熱交換器等について幅広く解説する。
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授業計画 |
第1週 移動現象、熱移動の基本的事項
第2--3週 定常熱伝導
第4--5週 非定常熱伝導
第6--7週 層流熱伝達
第8--9週 乱流熱伝達
第10週 沸騰または凝縮を伴う熱移動
第11--13週 放射による熱移動
第14週 熱交換器
第15週 総括
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成績評価の方法 |
筆記試験およびレポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
小林 清志・飯田 嘉宏、移動論、朝倉書店、4,017円(1989)
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参考書 |
班目 春樹、伝熱工学例題演習、コロナ社、2,575円(1994)
甲藤 好郎、伝熱概論、養賢堂、4,120円(1989)
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履修にあたっての留意点 |
熱と流れの力学(520045)、工業熱力学(520050)、流体工学(520055)等を受講
し、これらの内容について十分に理解していることを前提としている。
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