工学部

授業科目名:
機械計測法
(英語名): Mechanical Measurements
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 高橋 一郎(TAKAHASHI Ichiro)
単位数:
対象学科:機械システム工学科 区分:専門科目・選択 520145

授業概要

 測ることの意味を考えさせ、科学の最先端における計測の実例を解説しな がら、各種計測技術を紹介する。データ解析における誤差論、信号変換原理 とその分類、デジタル計測器の使い方、及びノイズ対策などについて解説す る。特に機械工学において重要な測定、すなわち歪測定、流体圧力測定、流 速測定、及び温度測定などについて解説する。

授業計画

第1週 計測の概念、ナノメータの計測、1億度の計測、無の世界の計測、宇 宙はかり、GPS位置測定
第2週 絶対重力gの測定、エネルギーに関する単位
第3週 SI単位とその標準、トレーサビリティ
第4週 測定方式、誤差と精度
第5週 誤差の伝播法則、不確かさ解析
第6週 最小二乗法の使い方
第7週 データ解析手順
第8週 直動変換とデジタル変換、DVMの測定原理
第9週 計測系の静特性と動特性
第10週 信号変換方式、各種センサー
第11週 長さ及び角度の計測、歪測定、表面粗さ測定、平面度及び真円度測定
第12週 時間、回転数の計測、音の計測
第13週 振動の計測、動力の計測
第14週 温度の計測、熱量の計測
第15週 流速及び流量の計測、圧力の計測

成績評価の方法

 筆記試験および出席率、レポートの内容を総合して成績を決定する。

テキスト

 下田 茂ほか4名、新編機械工学講座21 計測工学、コロナ社、3,090円(1994)

参考書

 和田 尚、村川憲太郎、工業計測演習、工学図書、1,442円(1969)

履修にあたっての留意点

 毎週の講義について質問カードに記名して質問すること。講義の始め30分 はその回答を行う。

授業の目標・ねらい

 機械システム工学実験で経験した各種計測法を体系づけて理解すること。 及び科学の進展において計測が重要な役割を担っていることを理解すること。

学生へのメッセージ等

 質問カードを通じてコミュニケーションを図るので、なんでも質問して欲 しい。また、後日それらをまとめた質問&回答集を発行する予定。

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