工学部

授業科目名:
機械システム設計及び製図II
(英語名): Mechanical System Design and Drawing II
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義及び演習
担当教官: 武田 武信(TAKEDA Takenobu)
単位数:
対象学科:機械システム工学科 区分:専門科目・必修 520190C

授業概要

機械工学の総合演習として手巻きウインチの設計及び製図を行う。巻胴、歯車、 ブレーキ、軸などの設計計算を行いながら、材料力学、JIS 規格、工業材料の 利用法を習得する。そして許容応力を基準とした強度設計と操作性および安全 性を考慮したバランスの良い、人間工学的設計に基づいた製作図面の完成をめ ざす。

授業計画

第1週   強度設計法について概説、基準強さ、安全率、許容応力、 標準数など
第2週   JIS 及び機械工学便覧の見方、ワイヤロープ、応力と荷重 の種類、機械効率、歯車モジ
      ュール標準値、摩擦係数、ねじ、ボルト、鉄鋼および非鉄金属 材料
第3週   基本設計、機構の選定(巻上げ機構、制動装置、軸・軸受)、 はめあいの種類と等級(す
      きまばめ、中間ばめ、しまりばめ)
第4--5週  細部設計その1、ワイヤロープ、巻き胴、減速比、歯車
第6--7週  細部設計その2、つめ車装置、ブレーキ装置、軸・軸受
第8週   細部設計その3、歯車リム・アーム・ボス部、フレーム、 設計書完成
第9--10週  製図その1、組立図(正面図、側面図)
第11--12週 製図その2、部品図(巻き胴、控えボルト、巻き胴軸、中間軸、 ハンドル軸、ハンドル
       アーム、A・B・C歯車)
第13--14週 製図その3、部品図(ブッシュ、軸受、つめ・つめ軸、 ブラケット、D歯車、ブレーキ、
       フレーム)
第15週   設計書と図面のチェックを受ける

成績評価の方法

課題に対して最適設計がなされているか、図面が JIS 製図通則に従って いるか、また縮尺・バランス・レイアウトの適切さ、線の鮮明さなどから 総合的に評価。

テキスト

機械設計研究会編、手巻きウインチの設計、理工学社、1,442円(1994)

参考書

津村利光・大西清、JIS にもとづく標準製図法、理工学社、1,442円

履修にあたっての留意点

強度計算及び材料選択では材料力学、工業材料で学んだ基礎知識を必要とする ので、復習しておくこと。

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