授業科目名：

対象学年：

開講学期：

開講形態：

徹底して波動方程式の解き方とその解の意味を掴む方法を理解させる．

第1週　波動とは何か：
　　　　基本物理現象（拡散と波動の相違）と波動方程式の導出（弦、音、水波）
第2週　３次元波動方程式の導出（固体：Ｐ波、ＳＶ波、ＳＨ波）−−弾性基礎式から
第3週　波動方程式で支配される各現象間の対応　
第4週 １次元波動：波動方程式の解法
　　　（１）進行波の表現、（２）定常波の表現、（３）反射と透過：インピーダンス の定義
第5週　（４）波動エネルギーの定義
第6週 粘弾性体中での１次元波動の伝播
第7週 ２次元波動の伝播：波動方程式の解法
　　　（１）進行波の表現、（２）定常波の表現、（３）解の意味−−−波面と波線
第8週 （４）２次元波動の屈折と反射（スネルの法則の誘導）、（５）波動エネルギーの 定義
第9週 積分変換法による波動方程式の解法と複素積分
第10週 点震源からの衝撃弾性波の放射
第11週　弾性表面波（Rayleigh Wave）
第12週　分散性波動の特性（板中の Lave \& Lamb波の伝播）
第13週　半無限体の衝撃応答（SH波）
第14週 半無限体の衝撃応答（Lambの問題）その１
第15週 半無限体の衝撃応答（Lambの問題）その２

受講者が少なければレポートと口頭試問，多ければ試験．

なし（講師作成のテキストを配布する）

A.Hirose \& K.E.Lonngren, An Introduction to WAVE PHENOMENA, Jhon-Wieley, １５０００円
藤原邦男、振動と波動、サイエンス社、２０００円
J.W.S Rayleigh, Theory of Sound Vol.1,2, Dover Pub., ３０００円(set)
神部　勉、　偏微分方程式、　講談社、３０００円
E.B.Saff \& A.D.Snider, Fundamental of Complex Anlysis, Prentice Hall.

他学年、他学科生の受講歓迎
（１）波動現象の数理的表現を講義するから、学ぶ姿勢を要求する。 単位だけが欲しい気持ちでの受講を拒否する。（２）弾性学と数学関連科目 （フーリエ積分、ラプラス変換、複素関数論）を履修しておくことが望ましい。

自由に波動方程式を立て，解き，そして現象を掴む．この能力を養う．

体力よりも知恵で勝負する技術屋になろう．