授業概要 |
摩擦・摩耗・潤滑に関する先端科学技術を総称して,トライボロジーと
いう.工業の飛躍的な発展に伴い,機械の小型化,高速化,高荷重化,
メンテナンスフリー化が強く要求されるようになり,トライボロジーの重要性
がさらに増してきている.本講義の目的は,トライボロジーの基礎知識を
修得し,実際問題の解決に活用できる能力を身につけることにある.まずはじ
めにトライボロジーの概要について述べ,次いで接触・摩擦・摩耗・潤滑の基
礎理論を講議する.さらに,実際の各種機械の摩擦面設計への応用について
も言及する.
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授業計画 |
第1--2週 トライボロジーの概要(トライボロジーの意義・歴史的展開・特徴)
第3--5週 固体表面間の接触機構(固体表面の性質・弾性接触と塑性接触・真実
接触面積)
第6--8週 摩擦の基礎理論(摩擦の法則・摩擦の凹凸説と凝着説・摩擦の基本特
性)
第9--11週 摩耗の基礎理論(摩耗形態の分類・凝着摩耗・アブレシブ摩耗・その
他の摩耗)
第12--13週 潤滑の基礎理論(潤滑形態の分類・流体潤滑・境界潤滑・固体潤滑)
第14--15週 各種機械におけるトライボロジー
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
なし
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参考書 |
(著者)岡本純三,中山景次,佐藤昌夫(書名)トライボロジー入門(出版社)幸書房
(価格)2500円
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