授業概要 |
機械を一言で言うと、「重さのあるものが、運動して有効な仕事をするもの」ということができます。
この機械を分解すると、最終的には一つ一つの部品になります。これらの部品は、運動系を表す機構によって統合されています。
したがって機械は機構と部品から構成されていると言えます。このため機械の設計は機構の設計から出発します。
機構の設計は一般には難しいのですが、ここでは比較的取扱いやすい歯車機構の設計を学びます。
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授業計画 |
第1週 講義内容の紹介。減速機とは?
第2週 歯車の基礎
第3週 軸固定の歯車列
第4週 遊星歯車列
第5週 歯車のかみあい理論
第6週 歯形の機構学的必要条件
第7週 インボリュ−ト平歯車の原理と性質
第8週 インボリュ−ト歯形の創成法
第9週 インボリュ−ト平歯車の基本諸元
第10週 転位歯車のかみあい方程式
第11週 転位歯車の設計法入門
第12-15週 減速比900〜10000の遊星歯車機構の設計
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
試験はない。学生ごとに、一つの減速比を与えられて機構を設計・製図し、それを提出する。
この設計書によって成績を決定する。
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テキスト |
特別なものは使用しない。
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参考書 |
森田鈞、機構学、実教出版、2000円
高野・遠山、演習機械運動学、サイエンス、2600円
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履修にあたっての留意点 |
ていねいに、わかりやすく講義するので、休まず遅れないこと。設計入門とも言えるもので、
新しいものを造り出す「設計」の面白さを味わおう。
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