授業概要 |
身近な高度技術集約製品であるコンパクトディスク装置を取り上げ、「CD装置
を分解しよう」として講義する。CD装置は、レーザー工学、エレクトロニクス技
術、情報処理技術の最先端の集約であるが、その基礎的内容について学び電子情報
工学の概要を理解する。
はじめに、現代の電子情報工学の学問分野と工業製品や産業などについて概説す
る。光ディスク及びディスクプレーヤーの全体構成を述べ、光ヘッドの特徴を詳述
する。光ヘッドの生命であるレーザー光について、電磁波の概念から物理的基礎と
何故レーザー光が用いられたか学ぶ。さらに、光ヘッドのオートトラッキングやオ
ートフォーカシングの制御技術を学ぶ。 アナログ記録とデジタル記録の差異と光
ディスク信号の記録法及び再生法について、原板作成法や信号変復調技術を含め学
ぶ。光ディスク特有の信号処理法の特徴を学び、さらにデジタル信号の誤り検出と
訂正技術に付いて知る。CDーROMをはじめとする光ディスクの広範な応用と今後の技
術展開について講義する。
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授業計画 |
第 1 週:電子情報工学序論;光ディスク概説 第 2 週:光ディスク装
置の構成
第 3 週:光ディスクヘッド
第4〜5週:電磁波の概念及びレーザー概説 第 6 週:ビデオ観賞;「電
子立国日本の自叙伝」(感想文提出) 第 7 週:光ディスクの制御技術
第 8 週:中間試験
第9〜10週:光ディスク信号の記録
第11〜12週:光ディスク信号の再生 第 13 週:光ディスクに適した
信号処理技術 第 14 週:誤り検出・訂正技術
第 15 週:光ディスクの応用
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
森昌文、久保高啓、光ディスク、オーム社、2369円(1995)
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参考書 |
三橋慶憙 他、光ディスクシステム、朝倉書店、5370円(1994)
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履修にあたっての留意点 |
学習の基礎として、高校の物理と数学を復習しておくことが望ましい。
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