目的
電気工学、電子工学の根幹であるマクルウェルの方程式を構成する個々の法則に関
する基礎知識を習得させると共に、この方程式を用いて具体的な問題を解く能力を培
う事を目的とする。
内容
真空中のマクスウェルの方程式は、四つの基本式、或いは電荷保存の法則も含めて
五つの基本式から成っている。これらの基本式の個々についてその導出過程について
説明した後、具体的な場への適用法について述べる。一般にマクスウェルの方程式は
非常に高度な方程式であるため、まづ時間変化のない静電界と静磁界について、しか
も単純な形状の場合について、それらの基本式をどう適用するかについて講義する。
又、場の中における電界エネルギー、磁界エネルギー、電荷や電流に働く電磁気力に
ついても講義する。
マクスウェルの方程式から導かれる重要な現象は電磁波であるが、これは時間的変
化がないと仮定しては得られない。これについては電磁気学IIで学習する。
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