工学部

授業科目名:
電磁気学 I
(英語名): Electromagnetics I
対象学年:
2年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 浅野 和俊 (ASANO Kazutoshi)
市村 勉(ICHIMURA Tsutomu)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・電子コース推奨 530010

授業概要

目的 
 電気工学、電子工学の根幹であるマクルウェルの方程式を構成する個々の法則に関 する基礎知識を習得させると共に、この方程式を用いて具体的な問題を解く能力を培 う事を目的とする。

内容
 真空中のマクスウェルの方程式は、四つの基本式、或いは電荷保存の法則も含めて 五つの基本式から成っている。これらの基本式の個々についてその導出過程について 説明した後、具体的な場への適用法について述べる。一般にマクスウェルの方程式は 非常に高度な方程式であるため、まづ時間変化のない静電界と静磁界について、しか も単純な形状の場合について、それらの基本式をどう適用するかについて講義する。 又、場の中における電界エネルギー、磁界エネルギー、電荷や電流に働く電磁気力に ついても講義する。
 マクスウェルの方程式から導かれる重要な現象は電磁波であるが、これは時間的変 化がないと仮定しては得られない。これについては電磁気学IIで学習する。

授業計画

  第1週  ベクトル解析
  第2週  電磁界の基本概念
  第3週  電荷保存、ガウスの法則
  第4週  アンペアの法則
  第5週  ファラデーの法則、磁束、真空中のマクスウェルの方程式
  第6週  保存的な界、電位
  第7週  ポアソンの式、電気力線、電荷
  第8週  静電界の計算法
  第9週  静電界
  第10週  導体系の静電界、電界エネルギー
  第11週  マクスウェルの応力
  第12週  ベクトルポテンシャル、ビオサバールの法則
  第13週  静電界、電磁力
  第14週  電磁誘導の法則
  第15週  インダクタンス、磁界のエネルギー

成績評価の方法

 中間試験と期末試験。出席点も加味。

テキスト

 安達三郎、電磁気学、昭晃堂、2575円

参考書

 Markus Zahn、Electromagnetic Field Theory、Robert E. Krieger Publishung Co.

履修にあたっての留意点

1.電界、磁界はベクトルによって表されるのでベクトル解析を十分修得しているこ と。
2.ベクトル解析の中でも線積分、面積分、体積分の概念が特に重要である。
3.自分で練習問題を解いて、応用能力を培うこと。

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