授業概要 |
真空で時間的に変化する電磁界についてのマクスウエルの方程式、そこ
から導かれる波動方程式、その解としての真空中の平面電磁波(電磁波動)
について学ぶ。電磁波動は、実際には真空中のみならず、物質中を伝搬す
ることが多い。物質中の電磁波の振舞を解き明かすために構成関係式を理解
し、物質中のマクスウエルの方程式を導く。さらに、物質中の波動方程式を
取り扱いやすくするための一般電磁界のポテンシアルを導入する。最後に、
誘電体、導体、磁性体と電磁界との関係について学ぶ。
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授業計画 |
第1週 真空中の波動方程式
第2週 真空中の平面電磁波
第3週 物質と電荷・電流
第4週 電気分極と分極電荷・電流
第5週 磁化と磁化電流
第6週 物質中のマクスウエルの方程式
第7週 境界条件
第8週 エネルギー保存則
第9週 構成関係式
第10週 物質中の波動方程式
第11週 一般電磁界のポテンシアル
第12週 正弦波電磁界のエネルギー関係式
第13週 誘電体と電磁界
第14週 導体と電磁界
第15週 磁性体と電磁界
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
安達三郎、電磁気学、昭晃堂、
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参考書 |
熊谷信昭・岡本充夫、電磁気学、コロナ社、3,708円
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履修にあたっての留意点 |
1. 実際の電磁界は時間的に変動している場合が多い。このため、カリキュラム
上は必修科目ではないが電子系の学生にとっては大切な基礎科目の一つである。
2. 教科書として電磁気学Iで使用したものの後半を使用する。十分に復習して
おくこと。
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