授業概要 |
目的:電気回路の基本的な知識を身につけ、実際の問題に使いこなせるようにする。
内容:最も重要な基礎科目の一つである。講義は直流抵抗回路から始まり、基本となる
法則をマスターする。次に、正弦波交流回路に進み、種々の回路素子の性質を理解し、
交流理論で最も重要なインピーダンスの概念を導入する。さらに、電流、電圧を指数
関数形式の複素数で表す方法を学ぶ。この方法により回路の特性を表す微積分方程式を
四則演算の形式で解くことが可能となる。この方式の表現の一つである、ベクトル
(フェザー)形式を学び、インピーダンスの様々な表現方法を身につける。最後に、
共振回路や交流ブリッジ回路など、具体的な回路を解く。
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授業計画 |
第1--3週 直流回路の基礎
(抵抗回路)
第4週 正弦波交流と回路素子
第5--7週 正弦波交流回路
第8--9週 正弦波交流の複素表示
第10週 複素インピーダンス
第11週 (これまでの講義に関するテスト)
第12--13週 共振回路
第14週 相互誘導回路
第15週 ベクトル軌跡
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
川村雅恭、電気回路、昭晃堂、3,296円
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参考書 |
平山(他)、電気学会大学講座 電気回路論、電気学会、2,900円
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履修にあたっての留意点 |
この学期から電子情報工学科の専門科目が始まる。電気回路は電磁気学などと共に、
電子情報工学科の学生にとって最も基礎的な科目である。さらに学期が進み、専門が
深まってゆくときに、多くの科目の基礎として、電気回路の基本的知識が要求される
ことも多い。講義と並行して演習の講義も行うので、個人的な自習を加えて、知識と
しての電気回路にとどまらず、その概念が血肉になるように心して取り組まれたい。
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