授業概要 |
いろいろな装置、システムを目的通りに動かすには、出力が目標からずれたら戻す
ように修正するフィードバック制御が用いられる。現在、フィードバック制御はコン
ピュータを用いて行われており、それに合うフィードバック設計法として状態方程式
をもとにした設計法がある。状態方程式を用いて制御系を記述し、可制御、可観測と
いう重要な概念をもとにした設計法を学ぶ。コンピュータでは離散時間の制御となる
ので、離散時間系上での設計法も学ぶ。
|
授業計画 |
第1週 伝達関数法の復習
第2週 伝達関数と状態方程式
第3週 座標変換と対角正準形
第4週 可制御性、可観測性、可制御正準形
第5週 状態方程式の解と安定性
第6週 状態フィードバック制御と極配置
第7週 オブザーバ
第8週 サーボ系の設計
第9週 ロバスト制御
第10週 中間試験
第11週 離散時間系の状態方程式と伝達関数
第12週 離散時間系の極配置
第13週 離散時間系のオブザーバ
第14週 離散時間系のサーボ系の設計
第15週 パラメータ同定、最小2乗法
|
成績評価の方法 |
筆記試験
|
テキスト |
中野 道雄・美多 勉、制御基礎理論ー古典から現代まで、昭晃堂、2678円
|
参考書 |
|
履修にあたっての留意点 |
制御工学I、および行列関係の数学の講義を履修していることが望ましい。
|
学生へのメッセージ等 |
これからは創造力が重要になります。創造は、ゼロから有を生み出すのでなく、既
存のもの、既知の事の新しい組み合わせで得られます。講義や実験、演習の中で、組
み合わせの練習をしましよう。講義では、論理的なつながりをよく考えて下さい。紙
に書いてみて下さい。手と頭はつながっています。書くことで、論理の組み立て方、
抜けているところがよく見えてきます。つながらないところがあれば調べるか聴いて
下さい。演習問題は論理的組み立てのいい練習になります。間違を恐れず自分の手と
頭で演習問題に挑戦してみてください。そして常にいろいろな物事のつながりを考え
てみて下さい。
|