工学部

授業科目名:
システム基礎
(英語名): Introduction to Transient Analysis
対象学年:
2年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義及び演習
担当教官: 足立 和成(ADACHI Kazunari)
田中 志信(TANAKA Shinobu)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・全コース推奨 530155

授業概要

 簡単な線形時不変の受動回路の過渡応答解析の基礎を解説する。解析手段として、 ラプラス変換法をフーリエ変換法との関連を含めてその基礎から解説し、微分方程式に よる回路解析法と比較する。次にこの解析法の応用として、簡単な各種受動回路の特性を 解析し、周波数応答フィルタの初歩についても言及する。

授業計画

第1週 講義の進め方の説明とフェザー表示の復習
第2週 周期波(繰り返し波)とフーリエ級数展開
第3週 複素フーリエ級数展開とフーリエ変換、フーリエ変換とフェーザ表示の性質
   (微分方程式の代数方程式化)
第4--5週 微分方程式による回路の過渡応答解析の困難さ
第6週 ラプラス変換による微分方程式の代数方程式化
第7--10週 ラプラス変換の性質と代表的な関数のラプラス変換及び逆変換公式の使い方
第11--13週 伝達関数と回路の過渡応答解析
     (インピーダンスの概念の拡張)
第14--15週 周波数応答解析と簡単なフィルタ
     (ラプラス変換とフーリエ変換)

成績評価の方法

筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

武部 幹、電子情報通信学会大学シリーズC−2 回路の応答、コロナ社、2,575円

参考書

電気学会、電気学会大学講座・過渡応答、電気学会(オーム社)、2,200円

履修にあたっての留意点

 電気回路Iを履修していることが望ましい。より高度な専門科目を理解するための基礎 となる科目の一つであるので、予習、復習を心がけ、確実に修得すること。

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