授業概要 |
【目的】ハードウェアの基礎として,TTL および CMOS のディジタル電子回路の構成
および動作を理解し,各種ゲート回路,フリップフロップ回路,カウンタ回路,A/D
および D/A 変換回路の動作解析および設計までを修得する。
【内容】最初の4週ほどは,TTL および CMOS を用いたゲート IC の内部回路を取り
上げ,ディジタル回路の原理,構成および動作について述べる。中盤はディジタル回
路の中心的な回路であるフリップフロップとその応用回路について述べ,カウンタお
よびシフトレジスタの動作解析および設計方法を修得させる。また,マルチプレクサ
/デマルチプレクサ,エンコーダ/デコーダなどの応用ゲート回路および加算器/減
算器などのディジタル演算回路について述べる。終盤は OP アンプとディジタル回路
を組み合わせる D/A および A/D 変換回路の原理,種類およびそれらの動作について
述べる。
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授業計画 |
第1週 講義概要,予備知識の復習
第2週 ディジタル回路の概要
第3--4週 基本 TTL ゲート回路
第5--6週 フリップフロップ
第7--8週 カウンタ
第9週 シフトレジスタ
第10--11週 応用ゲート回路
第12週 ディジタル演算回路
第13週 OP アンプ回路
第14週 D/A 変換回路
第15週 A/D 変換回路
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成績評価の方法 |
筆記試験および不定期なレポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
(著者)伊東規之 (書名)ディジタル回路 (出版社)日本理工出版会(価格)2,
600円 (1994)
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参考書 |
(著者)川又 晃 (書名)ディジタル回路 (出版社)オーム社(価格)3,500円
(1994)
(著者)伊藤恭史 (書名)ディジタル回路 (出版社)オーム社(価格)2,575円
(1994)
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履修にあたっての留意点 |
この講義は2年次に開講される「情報回路」および2〜3年次に開講される
「電子回路」を受講していることを前提として行われるので必ずこれらの
講義を履修しておくこと。本講義では以下のキーワードは修得済として扱う。
キーワード:トランジスタ,MOS FET,2進数,16 進数,論理代数(ブール
代数),カルノー図
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