授業概要 |
電気・電子機器、信号処理、制御、生体等の勉強に欠かせない基礎知識の一つに電気回
路がある。抵抗R、キャパシタC、インダクタLからなる簡単な回路をもとに、回路方程
式の作り方、時間応答の計算方法、正弦波定常状態の複素数解析を学ぶ。
始めに、微分、積分、定係数線形微分方程式の解き方を復習する。回路素子−R、C、
Lと電流、電圧、電力の関係を調べる。次にキルヒホッフの電流、電圧法則を示し、R、
C、Lそれぞれの直、並列回路の性質を示す。さらに、RL、RC1次回路のステップ
応答、正弦波応答を求める。特に正弦波応答の振幅、位相が、R、L、Cと周波数で決
まることを示す。これをRLC直、並列2次回路に拡張する。ラプラス変換による回路
方程式の解き方も学ぶ。
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授業計画 |
第1週 微分、積分の復習
第2週 キルヒホッフの法則
第3--4週 回路素子 R、L、Cの性質
第5週 回路方程式
第7--8週 回路における諸定理
第9--10週 1階微分方程式で表わされる回路
第11--12週 2階微分方程式で表わされる回路
第13週 ラプラス変換
第14--15週 インピーダンスとアドミタンス
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
森真作、電気回路ノート、コロナ社、2,472円(1995)
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参考書 |
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履修にあたっての留意点 |
物理数学入門を履修していることが望ましい。
数学の基礎的な知識も要求されるので、微分・積分の復習をしておくこと。
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授業の目標・ねらい |
電気回路の基礎的な知識を習得する。
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学生へのメッセージ等 |
情報系の学生でも、基本的な電気回路の知識は重要である。
電気回路の基本をわかりやすく講義するので、積極的に講義に参加して欲しい。
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