授業概要 |
現在の情報ネットワークがどのように発展してきたかを概観した後,階層化された現代のネットワークアーキテクチャについて説明する.また,その標準モデルであるOSI参照モデルについて,その階層構造,コネクションとサービスなどについて述べる.ISO参照モデルとTCP/IPの関係についても触れる.次いで,伝送メディア,ディジタル伝送,交換(回線,パケット,ATM),誤り検出と訂正などデータ伝送技術の基本的事項について説明し,さらにデータリンクプロトコルについて述べる.最後にこれらの技術が実際どのように実現されるのかを,ローカルエリアネットワーク(LAN)を例に説明する.また,ネットワークの評価法についても簡単に説明する.
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授業計画 |
第1週 コンピュータネットワークの発展
第2週 ネットワークアーキテクチャ
第3週 OSI参照モデル
第4週 コネクションとサービス
第5--8週 データ伝送技術
第9週 基本データリンクプロトコル
第10週 ALOHAプロトコル
第11週 CSMA/CDプロトコル
第12週 イーサネットの構成
第13週 イーサネットの特性解析
第14週 トークンリングプロトコル
第15週 トークンリングの特性解析
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成績評価の方法 |
筆記試験およびミニテストの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
丹野 州宣,ローカルエリアネットワークの基礎と実際,共立出版,1,850円(1988)
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参考書 |
岡田 博美,情報ネットワーク,培風館,2,900円(1994)
タネンバウム著/斎藤他 訳,コンピュータネットワーク,丸善,9,485円(1992)
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履修にあたっての留意点 |
・各授業で10分程度のミニテストを行い,成績評価の一部とする.
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授業の目標・ねらい |
情報ネットワークを構成するための要件がどのようなものであり,その要件がいかにして満たされるかを,ネットワーク技術の基礎と実際の両面から説明する.
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