工学部

授業科目名:
オートマトンと言語理論
(英語名): Theory of Automata and Formal Languages
対象学年:
2年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 西原 典孝 (NISHIHARA Noritaka)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・情報工学専修コース推奨 530250

授業概要

 今日の計算機の基礎的なモデルとなったオートマトンと,それと 双対をなす形式言語理論について学ぶ.
 オートマトンとは計算機の数学的モデルであり,形式言語理論は 自然言語やプログラミング言語の数学的モデルである.これらはそ の“複雑さ”に応じていくつかのクラスに分けられ,かつ両者の間 には強い関係がある.この講義では,オートマトン理論および形式 言語理論を通して,“計算”ということを厳密にかつ数学的に考察 する.
 講義の前半は,最も単純なモデルである有限オートマトンと正規 文法について述べる.後半では,プッシュダウンオートマトンと文 脈自由文法について述べ,これらの計算能力が等価であることを示 す.特に文脈自由文法については詳しく取り扱い,その諸性質につ いて述べる.

授業計画

第1週     言語と文法 
第2週     文法とオートマトンの階層
第3週--第5週  有限オートマトン(決定性,非決定性有限オートマトン等) 
第6週--第7週  正規文法 
第8週--第11週  文脈自由文法とその標準形
第12週--第14週 プッシュダウン・オートマトン
第15週    最近のオートマトン理論 

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

J.ホップクロフト・J.ウルマン,言語理論とオートマトン,サイエンス社,2,900円

参考書

J.ホップクロフト・J.ウルマン,オートマトン・言語理論・計算論I,II, サイエンス社,各2,900円

履修にあたっての留意点

学習の基礎として,「情報数学I」を履修していること を前提として講義を行う.

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