工学部

授業科目名:
知識情報処理
(英語名): Knowledge Information Engineering
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 西原 典孝 (NISHIHARA Noritaka)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・情報工学専修コース推奨 530255

授業概要

 計算機上で知識情報処理を実現するには,知識の表現および推論の 仕方を厳密に記述する必要がある.このような知識の表現法と推論法 に関する数学的基礎理論を学ぶ.
 前半は,グラフを用いた問題の解決法について講義する.解決した い問題(知識)をグラフ上で表現し,問題の解決(推論)をグラフの 探索問題に置き換える.さらに,解の探索をどのようにすれば効率よ く行えるのかについて述べる.
 後半は,論理体系と論理による推論の実行法について講義する.論 理とは,知識の表現法と推論法を記号理論として厳密に記述した数学 体系である.この講義では,代表的な論理である命題論理と述語論理 を取り上げ,その構文,意味論,公理体系,および推論法について詳 しく述べる.次に,論理的推論を実際に計算機上で実現するための基 盤となる,導出原理を用いた推論手続きについて講義する.

授業計画

第1週    グラフを用いた問題表現 
第2週    解の探索 
第3週    評価関数を用いた探索法 
第4週--第5週  命題論理(構文,意味論,公理体系)
第6週--第8週  述語論理(構文,意味論,公理体系) 
第9週    スコーレム標準形 
第10週--第12週 導出原理を用いた推論手続き 
第13週    解の抽出 
第14週--第15週 拡張論理(時制論理,信念の論理など) 

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

太原 育夫,人工知能の基礎知識,近代科学社,2,900円

参考書

坂本 百大・坂井 秀寿,新版 現代論理学,東海大学出版会,2,800円

履修にあたっての留意点

学習の基礎として,「情報数学I」および「情報数学II」を履修していること を前提として講義を行う.

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