授業概要 |
目的:LSIを中心として構成された情報処理システムと周辺の回路を理解し、開講時
点までに学んだ知識を統合する。中心となるのは、マイクロプロセッサの内部構成と
機械語レベルのプログラミング、パーソナルコンピュータとインタフェース技術、等
である。
内容:「道具としてのコンピュータ」をハードウェア寄りの立場から理解する。まず
、マイクロプロセッサの内部機構の理解のために必要なハードウェアの知識を復習し
、バスとメモリの内部構成とその動作を理解する。
次に、マイクロプロセッサの基本的な内部構成とその機械語レベルの表現である命
令セットについて学習する。また、アドレス指定方式やスタックなど、プログラミン
グと関連の深い概念を理解する。さらに、パーソナルコンピュータのような比較的ま
とまったシステムの構成について学ぶ。また、最近のマイクロプロセッサに採用され
ている高速化の手法とRISCアーキテクチャを理解する。最後に各種のインタフェース
の具体例に触れる。
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授業計画 |
以下に示す計画は予定である。受講者からの意見や要望をフィードバックし説明や
演習を補いながら講義を進める。
第1週 マイクロプロセッサ入門
第2--4週 復習 ― ハードウェアの基礎
第5週 バスの動作とメモリ
第6週 第1回ミニテスト
第7週 マイクロプロセッサの内部機構
第8週 命令セットとアドレス指定方式
第9週 プログラミングと内部機構
第10週 第2回ミニテスト
第11週 パーソナルコンピュータの誕生
第12週 高速化の手法
第13週 RISCプロセッサ
第14週 インタフェース回路
第15週 様々なインタフェース
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成績評価の方法 |
「ミニテスト」を全問パスした者について、定期試験および演習、レポートの結果を
総合して成績を決定する。
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テキスト |
資料(講義用プリント、演習問題の解答など)を配付する。講義を進める上で必要な
教科書は特に必要としない。
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参考書 |
森下巖 :マイクロコンピュータの基礎(昭晃堂)2,700円
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履修にあたっての留意点 |
講義時間の2回ほどを利用して行う「ミニテスト」の問題(全10問程度)に全てパ
スすることが合格の条件の一つである。全ての問題にパスするまで複数回の再試験の
機会がある。定期試験も行う。また、毎回の講義ごとに演習問題の解答や教官に対す
る質問を記したレポートの提出ができる。
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