工学部

授業科目名:
生体計測
(英語名): Biological and Physiological Measurement
対象学年:
3年Aコース
開講学期:
後期
開講形態:
講義
担当教官: 新関 久一 (NIIZEKI Kyuichi)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・選択 530300

授業概要

 各種生体計測法の原理、計測手法、情報処理についてわかりやすく解説する。
まず、生体情報の計測に関する基礎事項について概説し、生体電気現象の基礎に 触れた後、生体の微小電気信号計測において注意すべき諸要因について述べる。
 次に循環系、呼吸系、神経系分野における各種生体計測手法について学ぶ。
具体的には、心電、心音図、血圧、血流の計測、肺容量、肺拡散能力、血液ガスの 計測、筋電図、神経伝導速度、脳波の計測、生体機能のイメージング等である。 また、生体情報を計算機で処理する上で必要な信号処理法についても述べる。

授業計画

第1週 生体計測と情報
   形態情報と機能情報、侵襲的と無侵襲的
   受動的計測と能動的計測、トランスジューサ
第2週 生体電気現象と生体電気計測 
   生体電気信号の誘導と増幅、周波数特性、 差動増幅器、ME機器の安全対策
第3週〜第7週 循環系計測 循環系の生理
   心電図、心音図、血圧測定、 血流計(電磁血流計,超音波血流計,MRI)
   心エコー 超音波診断 PET Pacemaker
第8週〜第11週 呼吸系計測
   呼吸系の生理 呼吸機能検査 換気力学、肺容量 気道抵抗 肺拡散能力
   呼吸流量 ガスセンサ 血中ガス濃度
第12週〜第15週 脳神経系計測
   脳神経系の構造と機能、電気活動、神経活動電位、脳波、筋電図
   神経伝導速度(運動神経、感覚神経)

成績評価の方法

  筆記試験

テキスト

  特に定めない。テキストとしてプリントを配付する。

参考書

  八木 寛、医用電子計測、     産業図書、3,605円
  桜井靖久、医用工学MEの基礎と応用、共立出版、6,180円
  瓜谷富三、わかりやすいME、    産報出版、1,800円

履修にあたっての留意点

 3年時に開講される計測基礎を先行、または並行して履修し、センサ、計測システム についての知識を得ていると理解しやすい。

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