工学部

授業科目名:
認識工学
(英語名): Pattern Recognition
対象学年:
4年Aコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 好田 正紀(KOHDA Masaki)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・選択 530330

授業概要

 パターン認識は、○○認識と呼ばれる分野(音声認識、話者認識、文字認識、筆者 識別、画像認識、物体認識等)、自動○○と呼ばれる分野(自動診断、自動計測、自 動検査、自動選別、自動同定、自動案内等)、ゲームプログラムの分野(チェスプロ グラム、将棋プログラム、囲碁プログラム等)などが関連する基本要素技術である. これらの分野に共通する基本的な知識や手法を体系的に講義する.
 講義は、・パターン認識とは、・パターン認識の過程、・パターンの識別、・パタ ーンの特徴抽出、の4つの章からなる.1〜2章では、パターン認識に関する全般的・ 基本的な事項や処理の流れを説明する.3章では、パターン認識の代表的な識別法と して、識別関数、ニューラルネット、ベイズ決定規則、最近傍法を説明する.音声認 識等でよく用いられるDPマッチングやHMM(隠れマルコフモデル)についても紹 介する.4章では、パターンの特徴抽出に関連する手法として、クラスタリング、ベ クトル量子化、主成分分析、重判別分析を説明する.

授業計画

 第 1週 パターン認識とは
 第 2週 パターン認識の過程
 第 3週 識別関数
 第 4週 ニューラルネット
 第 5週 (同上)
 第 6週 ベイズ決定規則
 第 7週 正規分布パターンのベイズ決定規則
 第 8週 (同上)
 第 9週 最近傍法
 第10週 クラスタリング
 第11週 ベクトル量子化
 第12週 主成分分析
 第13週 重判別分析
 第14週 DPマッチング
 第15週 HMM(隠れマルコフモデル)

成績評価の方法

 筆記試験

テキスト

 鳥脇純一郎、認識工学、コロナ社、2781円(1993)

参考書

 森健一監修、パターン認識、電子情報通信学会、2900円(1988)

履修にあたっての留意点

 確率統計学、応用確率論、情報理論、信号処理、画像工学の科目を履修しておくこ とが望ましい.

Post Script 版
シラバスのページへ