授業概要 |
電磁気学は電気関連技術に携わる者にとっては基礎的な教養として
大切な学問である。本講義では電磁気学の入門と位置ずけて高校程度の
物理と数学の知識があれば理解できることを目標に話を展開していく。
講義は大きく分けると2つの部分に分けられる。1つは電界、磁界
及びベクトル解析の部分としてグループ化した、寧ろ基礎的な考え
方を示した部分であり、もう1方は実際的な物に備わる導電率、誘電率
、透磁率とそれに関連する抵抗、静電容量、インダクタンスなどに
ついての部分である。
先ず、1部ではベクトル場とスカラ場の違いについて、電界と電位を
対比させて各種演算について学び、次に電流と磁界について学ぶ。総括
としてマクスウェルの電磁方程式に導く。
2部では導電率、誘電率、透磁率の3つの媒質の定数と、それに密接
に関連した抵抗、静電容量、インダクタンスの3つの電気回路の定数に
ついて学ぶ。キルヒホッフの電流則、電圧則などをガウスの法則、
ストークスの定理と関連ずけて考えてみる。
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授業計画 |
第1週 電磁気学ガイダンス
第2週--第3週 ベクトル場とスカラ場
第4週 電荷と電界
第5週 電流と磁界
第6週--第7週 うず
第8週 電磁誘導と変位電流
第9週--第10週 マクスウェルの電磁方程式
第11週 抵抗
第12週--第13週 誘電体と静電容量
第14週 磁性体とインダクタンス
第15週 電磁気学まとめ
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成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
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テキスト |
藤田広一、電磁気学ノート(改訂版)、コロナ社、2500円(1995)
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参考書 |
藤田広一、野口晃、電磁気学演習ノート、コロナ社、2500円(1995)
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履修にあたっての留意点 |
簡単な常微分、偏微分、ベクトルなどの数学的な素養と高校程度の
物理の知識が必要である。
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