授業概要 |
電子回路は、RLC 素子の他に、ダイオードやトランジスなどの半導体素子によって
構成される回路です。現在は、主に集積回路ーICとして、コンピュータを始め、通信
、AV等の電子装置に組み込まれており、情報化社会を支えるハードウエアとして重要
な役割を果たしています。電子回路、ICの基礎はトランジスタの増幅回路です。トラ
ンジスタの動作原理を簡単に学んだあと、トランジスタの増幅のメカニズム、等価回
路とそれによる計算方法を学んでいきます。
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授業計画 |
第1週 半導体
第2週 pn接続とダイオード
第3週 バイポーラトランジスタの動作と特性
第4週 FETの動作と特性
第5週 トランジスタの等価回路
第6週 トランジスタのバイアス回路
第7週 トランジスタの基本増幅回路
第8週 FETのバイアス回路、基本増幅回路
第9週 中間試験
第10週 トランジスタの高周波等価回路
第11週 ミラー効果を考慮した周波数特性
第12週 多段増幅器の周波数特性
第13週 負帰還の原理、効果
第14週 負帰還回路の実際
第15週 負帰還回路の安定性、位相補償
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
藤井 信生、集積回路時代のアナログ電子回路、昭晃堂、 2781円
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参考書 |
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履修にあたっての留意点 |
電気回路Iの講義を履修していること。
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学生へのメッセージ等 |
これからは創造力が重要になります。創造は、ゼロから有を生み出すのでなく、既
存のもの、既知の事の新しい組み合わせで得られます。講義や実験、演習の中で、組
み合わせの練習をしましよう。講義では、論理的なつながりをよく考えて下さい。紙
に書いてみて下さい。書くことで、論理の組み立て方、抜けているところが見えてき
ます。つながらないところがあれば調べるか聴いて下さい。演習問題は論理的組み立
てのいい練習になります。間違を恐れず自分の手と頭で演習問題に挑戦してみてくだ
さい。
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