工学部

授業科目名:
電磁波工学
(英語名): Electromagnetic Waves
対象学年:
4年Bコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 小野 光弘 (ONO Mitsuhiro)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・電子コース推奨 531070

授業概要

 無損失媒質中の平面波および導電性媒質中の平面波について詳しく 学び、媒質中の電磁界の時間と距離に関する変化を把握する。分布定数回路 の基本式はマクスウエルの方程式と同型であり、解として得られる電圧と 電流は空間中の電界と磁界に対応していることを学ぶ。平面電磁波の反射、 透過について学ぶ。この反射・透過の定量的取り扱いはそのまま分布定数 回路にも適用できることを理解する。電波レンズ、電離層等の不均質媒質中 の電波伝搬について学ぶ。導波路の一例として平行平板導体を取り上げ、 平面波の伝搬を解析する。最後に、微小ダイポール、線状アンテナ、ホーン アンテナからの電磁波の放射について学ぶ。

授業計画

第1週   マクスウエルの方程式
第2週   無損失媒質中の平面波
第3週   導電性媒質中の電磁波
第4--5週  分布定数回路
第6週   完全導体板における反射
第7週   誘電体による平面波の反射と透過
第8週   誘電体へ斜め入射する平面波の反射と透過
第9週   多層媒質とその応用
第10週   不均質媒質中の電波伝搬
第11週   平行導体平面内を伝搬する平面波
第12週   微小ダイポールによる放射
第13週   線状アンテナとその応用
第14週   ホーンアンテナによる放射

成績評価の方法

筆記試験

テキスト

 上崎省吾、電波工学、サイエンスハウス、2,900円

参考書

 安達三郎、電磁波工学、コロナ社、2,163円

履修にあたっての留意点

1. 電気・電子工学のあらゆる分野に関係しているので、マクスウエルの 方程式の取り扱いに習熟することが望ましい。

2. この科目の履修にあたっては、電磁気学IIの復習を十分行うこと。

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