工学部

授業科目名:
計算機基礎
(英語名): Introduction to Computer System
対象学年:
2年Bコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 田村 安孝(TAMURA Yasutaka)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・選択必修 531110

授業概要

目的:コンピュータを動かしている「しくみ」の基本を理解する。さらに、人間とコ ンピュータの関係について考える。
内容:現在のコンピュータが「記号を処理することで働く機械」であり、いわゆる「 フォン・ノイマンのアーキテクチャ」に基づいて構成され動作していることを理解す る。
 講義の前半で文字や数値などの記号がコンピュータの内部でどのように表されるか を学ぶ。
 後半では、まず記号処理の基本となる論理演算と論理回路のごく簡単なモデルを学 ぶ。次に現在のコンピュータの基本的な構成を学ぶ。
 最後に、入出力機器とインタフェースの基礎を学び、コンピュータの利用について 考える。

授業計画

 以下に示す計画は目安である。受講者からの意見や要望をフィードバックし説明や 演習を補いながら講義を進める。
第1週 イントロダクション
第2週 情報量と記号
第3週 文字の内部表現
第4週 数値の内部表現(2進数)
第5週 数値の内部表現(整数の表現)
第6週 数値の内部表現(実数の表現と誤差)
第7週 第1回ミニテスト
第8週 計算するしくみ(論理演算と回路)
第9週 コンピュータのアーキテクチャ
第10週 コンピュータの基本的動作
第11週 プログラム言語
第12週 オペレーティングシステム
第13週 第2回ミニテスト
第14週 入出力装置
第15週 コンピューティングの可能性

成績評価の方法

「ミニテスト」を全問パスした者について、定期試験および演習、レポートの結果を 総合して成績を決定する。

テキスト

特に指定はしていないが、コンピュータに関する教科書をまだ持っていない者には何 か1冊は購入することを勧めている。プリントや演習問題の解答等の資料を配付する。

参考書

清水忠昭・菅田一博 :コンピュータ解体新書(サイエンズ社)1,600円

履修にあたっての留意点

予備知識:2進数と対数を理解していれば十分である。基本的には全ての項目につい て初めて聞くものとして講義を進める。
備考:講義時間の2回ほどを利用して行う「ミニテスト」の問題(全10問程度)に全 てパスすることが合格の条件の一つである。全ての問題にパスするまで複数回の再試 験の機会がある。定期試験も行う。また、毎回の講義ごとに演習問題の解答や教官に 対する質問を記したレポートの提出ができる。

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