工学部

授業科目名:
計測基礎
(英語名): Fundamentals of Instrumentation
対象学年:
3年Bコース
開講学期:
前期
開講形態:
講義
担当教官: 市村 勉 ( ICHIMURA Tsutomu )
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・応用電子工学、応用情報工学コース推奨 531135

授業概要

目的:定量化(測定)による客観性・普遍性のゆえに科学が発達したと言ってもよい。 数ある測定法も系の概念で整理することができ、それぞれの測定のメカニズムの特徴、 問題点を学び、測定の信頼性を評価するための基礎を身につける。
内容:講義では系の概念を導入する。次に、測定値の普遍性を保証する単位系や標準 の取り決め、測定値の処理方法、誤差について学ぶ。基本となる測定のメカニズムと 測定系を通過する際の(物理)量の変化をブロックダイアグラムで捉える。偏位法を 例にとり、系の静特性および動特性について調べる。零位法の原理と長所、短所を偏 位法と比較した後、測定のメカニズムを要素に分けて学び、最後に、最近のコンピュ ータの発達により良く使われるようになったディジタル信号と、アナログ信号を比較 する。

授業計画

 第1週    計測工学概論
 第2週    単位系と標準
 第3週    測定系と静特性
 第4週    測定値の処理と誤差
 第5週    測定のメカニズム
 第6〜7週  偏位法・動特性
 第8週    (ここまでの講義内容に関するテスト)
 第9週    負荷効果
 第10週    零位法
 第11週    センシング要素
 第12〜13週 信号変換要素と演算要素
 第14週    表示、記録要素
 第15週    アナログ量とディジタル量

成績評価の方法

筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

(著者)小宮勤一(書名)計測システムの基礎 (出版社)コロナ社(価格)2,060円( 1994)

参考書

(著者)新妻弘明、中鉢憲賢 (書名)電気・電子計測(出版社)朝倉書店(価格)2, 987円 (1994)

履修にあたっての留意点

電子情報工学科のほとんどの学生が、将来、科学・工学に係る仕事につく。また、それ ほど遠い将来でなくとも、学生実験、卒業研究において測定を行う機会は多い。測定の メカニズムに注意を払い、信頼のおける測定値を得るにはどうしたらよいかを学ぶこと が大切である。授業で取り上げる測定法は限られるので、個々の知識としてではなく、 考え方を実際の経験と照らし合わせながら身につけられたい。

Post Script 版
シラバスのページへ