授業概要 |
第1-- 2週は、本演習で必要となるメイル等の基礎的事項について演習を行なう。第3
-- 5週は、コンパイルがどのように行なわれるかを、makeコマンドを介して説明し、
分割コンパイルの有用性を理解する。次に、UNIXの特徴の一つであるスクリプトと
関連コマンドを使用することにより、簡潔で効率的な処理が可能となることを会得する。
これらの演習により、開発環境の重要性について理解する。
後半は、OS自身に関わる問題を取り上げる。まず、OSの中で頻繁に利用されてい
るソーティングの基本アルゴリズムについて演習を行なう。最後に簡単な数式コンパイ
ラを作ることにより、言語処理プロセッサの基本機能を理解する。
|
授業計画 |
第1--2週 メイル
・メイルとニュース
第3--5週 分割コンパイル
・makeコマンド
・プリプロセッサ
第4--8週 UNIXコマンドとスクリプト
・シェルスクリプト
・ファイル編集とsed
・文字列操作とawk
第9--11週 ソーティング
・基本アルゴリズム
・ヒープソート
第12--15週 数式コンパイル
・スタック
・ポーランド記法
・機械語コード
|
成績評価の方法 |
筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。
|
テキスト |
適宜資料を配付する
|
参考書 |
田中他訳:UNIX基本ツール:マグロウヒル:4,200円
石田、木村:ソフトエアの基礎:昭 晃 堂:2,000円
前川:オペレーティングシステム:岩波書店:3,600円
|
履修にあたっての留意点 |
この講義はソフトウェアだけでなくハードウェアの知識も必要であるので、「プログラ
ミング演習 I」、「プログラミング演習 IIおよび「計算機基礎」の講義を履修してお
くこと。また、「計算機工学」を履修しておくことが望ましい。
|
授業の目標・ねらい |
プログラミング演習等でえた知識をもとに、オペレーティングシステム、コンパイラ等、
計算機の基本システムを扱う際に必要な基礎的能力を、UNIXによる演習を通して習
得する。
|