工学部

授業科目名:
プログラミング演習 III
(英語名): Programming Practice III
対象学年:
3年Bコース
開講学期:
前期
開講形態:
演習
担当教官: 北嶋 龍雄(KITAJIMA Tatsuo)
単位数:
対象学科:電子情報工学科 区分:専門科目・各コース推奨 531185

授業概要

第1-- 2週は、本演習で必要となるメイル等の基礎的事項について演習を行なう。第3 -- 5週は、コンパイルがどのように行なわれるかを、makeコマンドを介して説明し、 分割コンパイルの有用性を理解する。次に、UNIXの特徴の一つであるスクリプトと 関連コマンドを使用することにより、簡潔で効率的な処理が可能となることを会得する。 これらの演習により、開発環境の重要性について理解する。
 後半は、OS自身に関わる問題を取り上げる。まず、OSの中で頻繁に利用されてい るソーティングの基本アルゴリズムについて演習を行なう。最後に簡単な数式コンパイ ラを作ることにより、言語処理プロセッサの基本機能を理解する。

授業計画

第1--2週 メイル
 ・メイルとニュース
第3--5週 分割コンパイル
 ・makeコマンド
 ・プリプロセッサ 
第4--8週 UNIXコマンドとスクリプト
 ・シェルスクリプト
 ・ファイル編集とsed
 ・文字列操作とawk 
第9--11週 ソーティング
 ・基本アルゴリズム
 ・ヒープソート 
第12--15週 数式コンパイル
 ・スタック
 ・ポーランド記法
 ・機械語コード 

成績評価の方法

筆記試験および演習、レポートの結果を総合し成績を決定する。

テキスト

適宜資料を配付する

参考書

田中他訳:UNIX基本ツール:マグロウヒル:4,200円
石田、木村:ソフトエアの基礎:昭 晃 堂:2,000円
前川:オペレーティングシステム:岩波書店:3,600円

履修にあたっての留意点

この講義はソフトウェアだけでなくハードウェアの知識も必要であるので、「プログラ ミング演習 I」、「プログラミング演習 IIおよび「計算機基礎」の講義を履修してお くこと。また、「計算機工学」を履修しておくことが望ましい。

授業の目標・ねらい

プログラミング演習等でえた知識をもとに、オペレーティングシステム、コンパイラ等、 計算機の基本システムを扱う際に必要な基礎的能力を、UNIXによる演習を通して習 得する。

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